- 2010年5月14日 12:54
- 06.マメ知識
注:この記事は古いです&Yahoo!アクセス解析は現在利用を停止しています。
今週から、Google Analytics(以下GA)に対抗し(?)、Yahoo!アクセス解析が使えるようになったので、早速試してみました。
利用にはYahoo! Japan IDが必要だそうです。で、これまではジオシティーズでだけ使えたベータだったのが、正式版になりましたよ、ということらしい。いままであった海外版(Yahoo! Web Analytics)の日本版というイメージでしたが、どうでしょ。
レポート画面はこんな感じ↓
GAとの違い
最大の違いは、ほぼリアルタイムに結果が見えること。
GAでは、データ反映に24Hかかると表記されていますが、体感では2~5Hというところ。
対応は、PCサイトのみ(JSで集計しているので当然か)。モバイルサイトは別の解析ツールを使いましょう。
良いところ
訪問詳細
トラフィック>訪問詳細
個別のアクセスに対して、日時、IP、閲覧開始ページ~訪問経路、キーワード、参照元などが丸分かり。
離脱リンク
ナビゲーション>離脱ページ・リンク>離脱リンク(URL別)
エントリーから外部サイトへリンクを張っていたとき、それをクリックすると「サイトを離脱した」とカウントされてしまうとこですが、YAではその離脱リンクをトラッキングしています。だから、「詳細はこちら(外部リンク)」みたいなリンクで離脱しているときは、離脱率が高いというよりは、逆に想定通りにユーザが見てくれている、と思ったほうがよいです。
amazonのリンクをクリックしても離脱リンクになるので、ここに絞ってみれば、どの広告が注目されているのかが丸分かりです。
これはかなりグッと来ました。
GAではボタンやリンクごとにtrackPageViewでメンドイ設定をしなきゃいけないところだったので。
経路分析
ナビゲーション>経路分析>URL別
入り口から見たページごとにURLが矢印で繋がって、どのページがどこに繋がったのかが分かりやすいです。そこからの離脱数とかもわかるので、ザックリとサイト内のユーザ行動を調べるときにはいいかも。
ページ到達クリック数
ナビゲーション>サイト構造分析>ページ到達クリック数(URL別)
ページごとのクリック数が出ます。平均は1.5とかだったんですが、あるページだけ突然クリック数が上がっているのがあると、ユーザが何かアクションを起こしたと分かります。それが離脱リンクなのか、ボタンがあったのか、など、とにかく注目できるポイントが分かりやすいです。
個人的には、携帯アクセス解析「うごくひと2」で使われてるような、検索キーワード別直帰率が見れると嬉しかったです。
なんだこれと思ったところ
滞在時間がおかしい?
コンテンツ>ページビューランキング>URL別
の表示画面では、URLとアクセス数、平均滞在時間が出るんですが、GAでは2分とか、0分30秒とか、それくらいなのが、YAでは3時間オーバーのものがチラホラ。中には6時間のものも。
平均でそれってことは最大値は十数時間ってことじゃないですか。なんでだ。セッションタイムアウトが30分じゃなくて、まさか無限?
ヘルプが雑
商用も個人も無料で利用できるよ、とか、解析コードの設置方法、レポートを出力する、Yahoo!IDを忘れたとき、とか、マジで基本中の基本のことしか載っていません。
セッションのタイムアウト時間、別ドメインでのセッション継続、Flashのトラッキング、コンバージョン設定、ページ自体じゃなくてイベントをトラッキングするとか、ユーザ定義を設定するとか、キャンペーン定義とか、そういう部分がないので、軍配はGAに上がりそう。
PVランキングが見難い
URLが指定した件数だけ表示されるのは当然として、「タイトル別」で表示できないとか、URL中の文字列で絞込みできないとか、ちょっと痒いところに手が届かない感じ。
ダッシュボードが分かりにくい
GAではマイレポートを好きなだけカスタマイズできるので、個別の参照ページを見に行かなくても、マイレポートをざっと見れば5秒でサマリーは把握できるのがいいところ。
今のところはGAに慣れてるので僕はGAを使いますが、使い慣れればコッチでもいいかも。
結論
目立つところもあるものの、「それってGoogle Analytics API使えば実現できそうだな」と思えてしまう結果もあるので、結論としてはGAを超えてはいないよねと言わざるをえません。
GAから乗り換える人って今さらいるんだろうか...。まぁ、JS貼るだけだから両方セットしておく、というのもアリですね。
もしかすると、このYahoo!アクセス解析っていうのは、メンドイ設定なしにアクセス結果がザックリ見れますぜ旦那、っていう解析を目指しているんならそれはそれでOKだし、PVやUUやコンテンツだけ分かればいいっていうライトユーザには向いていると思います。
PVとかUUの違いはたいしたことじゃないと、個人的には思っています。どうせ目安なんだから。
その中で「どれくらいのユーザが、どう見てるのか」を知ることが、アクセス解析ツールを使う目的です。